初めてでも安心!【中型犬 飼いやすい】穏やかでしつけやすい人気犬種5選

初めて中型犬を迎えたいけれど、どんな犬種を選べば良いのか、しつけは大変ではないかと不安に感じていませんか? この記事では、そんなあなたの疑問や心配を解消し、理想のパートナーと出会うためのお手伝いをします。

中型犬は、その適度なサイズ感と落ち着いた性格から、初めて犬を飼う方にも非常に飼いやすい魅力を持っています。特に、穏やかでしつけやすい性質を持つ犬種を選ぶことで、互いに快適な共同生活を送ることが可能です。

この記事をお読みいただくことで、初めての飼い主さんでも安心して迎えられる、特に飼いやすいとされる中型犬の具体的な犬種と、それぞれの性格やしつけのポイントが明確に分かります。さらに、お迎え前の準備から日々の健康管理、基本的なしつけのコツまで、中型犬との暮らしを始めるために必要な知識を網羅的に得られます。

穏やかな性格で家族に寄り添い、賢さゆえにしつけもしやすい人気の5犬種を厳選してご紹介しますので、ぜひあなたのライフスタイルに合った愛犬を見つける参考にしてください。

1. 中型犬が初めての飼い主さんにおすすめの理由

初めて犬を飼う方にとって、どの犬種を選ぶかは大きな悩みの一つです。小型犬の可愛らしさ、大型犬の頼もしさ、それぞれに魅力がありますが、特に初心者の方に自信を持っておすすめできるのが中型犬です。中型犬は、小型犬と大型犬のそれぞれの良い点をバランス良く持ち合わせており、日本の一般的な住宅事情にも適応しやすいサイズ感と、適切な運動量で健康を維持しやすい特性があります。この章では、なぜ中型犬が初めての飼い主さんに理想的な選択肢なのか、その理由と飼いやすさのポイント、そして最適な犬種を選ぶための基準を詳しくご紹介します。

1.1 中型犬の魅力と飼いやすさのポイント

中型犬は、その名の通り小型犬と大型犬の中間に位置する犬種です。このバランスの取れた特徴こそが、初めて犬を飼う方にとって大きな魅力となります。

まず、そのサイズ感が日本の住環境に合っている点が挙げられます。小型犬ほどデリケートではなく、大型犬ほど広いスペースを必要としないため、マンションや一戸建てでも比較的飼いやすいでしょう。また、抱っこしたり、車に乗せて移動したりする際にも、無理なく対応できる重さです。

次に、運動量のバランスも飼いやすさのポイントです。小型犬に比べて適度な運動を必要としますが、大型犬のように長時間・高強度の運動を毎日求められることは少ない傾向にあります。毎日の散歩や遊びを通して、飼い主さんとの絆を深めながら、犬自身も健康的な生活を送ることができます。

さらに、性格面でも穏やかで賢い犬種が多いことも特徴です。しつけがしやすく、家族の一員として迎えやすい犬種が多いことから、初めてのしつけに不安を感じる方でも取り組みやすいでしょう。

以下の表で、小型犬、中型犬、大型犬の一般的な特性を比較してみましょう。

項目小型犬中型犬大型犬
体重の目安10kg未満10kg~25kg未満25kg以上
主な住環境室内飼育が中心室内飼育が基本、庭も活用広いスペースが必要
運動量の目安短時間の散歩、室内遊び1日2回程度の散歩、適度な遊び長時間の散歩、運動が必要
しつけのしやすさ犬種による差が大きい比較的しつけやすい犬種が多い体力と根気が必要
移動のしやすさ非常にしやすい比較的しやすい困難な場合がある

このように、中型犬は飼い主さんの負担が比較的少なく、初めてでも犬との生活を楽しみやすいバランスの取れた特性を持っているのです。

1.2 飼いやすい中型犬を選ぶための基準

中型犬が初めての飼い主さんにおすすめであることはご理解いただけたかと思いますが、一口に中型犬と言っても様々な犬種がいます。ご自身のライフスタイルや家族構成に合った「飼いやすい」中型犬を選ぶためには、いくつかの基準を考慮することが大切です。

以下のポイントを参考に、最適なパートナーを見つけましょう。

  • 性格の穏やかさ:初めての犬との生活では、犬が興奮しにくく、人懐っこい性格であると安心です。攻撃性が低く、子どもや他のペットとも友好的に接することができる犬種がおすすめです。
  • しつけのしやすさ:賢く、飼い主さんの指示をよく理解し、学習意欲が高い犬種は、しつけがスムーズに進みやすいでしょう。無駄吠えが少なく、社会化しやすい犬種を選ぶと、共同生活がより快適になります。
  • 必要な運動量:ご自身の運動習慣や、散歩にかけられる時間を考慮しましょう。毎日決まった時間に散歩に行けるか、休日に一緒にアクティブに過ごせるかなど、ライフスタイルに合った運動量の中型犬を選ぶことが重要です。
  • 被毛の手入れの頻度と抜け毛の量:被毛が長く、頻繁なブラッシングやトリミングが必要な犬種もいれば、短毛で手入れが比較的楽な犬種もいます。抜け毛の量も犬種によって大きく異なるため、アレルギーの有無や、日々の手入れにかけられる時間を考慮して選びましょう。
  • 成犬時のサイズと体重:子犬の時は小さくても、成長すると予想以上に大きくなる犬種もいます。成犬になったときのサイズを事前に確認し、ご自宅のスペースで十分に快適に過ごせるかを検討してください。
  • かかりやすい病気の傾向:特定の犬種には、遺伝的にかかりやすい病気がある場合があります。事前にその傾向を知っておくことで、将来的な健康管理や医療費の準備にも役立ちます。
  • 家族構成との相性:小さなお子さんがいる家庭や、高齢者と一緒に暮らす場合は、犬が子どもや高齢者に対して優しく接することができるか、また、家庭内の活動レベルに合うかなども考慮すると良いでしょう。

これらの基準を総合的に考慮することで、ご自身の家庭に最も適した「飼いやすい」中型犬を見つけることができるはずです。次の章では、具体的な人気犬種を5つご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

2. 穏やかでしつけやすい【中型犬 飼いやすい】人気犬種5選

初めて中型犬を飼う方にとって、犬種選びは非常に重要です。ここでは、特に穏やかな性格でしつけやすく、初心者でも安心して迎えられる人気の中型犬を5種類ご紹介します。それぞれの犬種が持つ魅力や、飼育する上でのポイントを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

2.1 柴犬 日本の代表的な中型犬

柴犬は、日本の風土に深く根ざした代表的な中型犬です。その愛らしい見た目と賢さから、国内外で非常に人気があります。

2.1.1 柴犬の性格と特徴

柴犬は、忠実で勇敢な性格が特徴です。家族に対しては深い愛情を示しますが、見知らぬ人には警戒心を抱くことがあります。独立心が強く、ベタベベタと甘えるタイプではありませんが、飼い主の指示をよく理解する賢さも持ち合わせています。

日本の気候に適応した丈夫な体を持ち、被毛は短毛ですがダブルコートのため抜け毛は比較的多いです。適度な運動を好む活発な犬種で、番犬としても優れた能力を発揮します。

項目詳細
体高オス:約38~41cm、メス:約35~38cm
体重オス:約9~11kg、メス:約7~9kg
原産国日本
平均寿命約12~15年

2.1.2 柴犬のしつけと飼育のポイント

柴犬は賢い一方で、頑固な一面も持ち合わせているため、子犬の頃からの社会化としつけが非常に重要です。一貫した態度で、根気強く教えることが成功の鍵となります。信頼関係を築くことで、より従順なパートナーになります。

運動は毎日30分から1時間程度の散歩を2回行うことが理想です。広い場所で自由に走らせる機会も設けてあげると良いでしょう。被毛のお手入れは、換毛期には特にこまめなブラッシングが必要です。

2.2 フレンチブルドッグ 愛嬌たっぷりの中型犬

フレンチブルドッグは、そのユニークな容姿と愛らしい性格で多くの人々を魅了する中型犬です。マンションなどの集合住宅でも飼いやすい犬種として人気があります。

2.2.1 フレンチブルドッグの性格と特徴

フレンチブルドッグは、明るく陽気で人懐っこい性格をしています。家族には愛情深く接し、子供とも仲良くできる傾向があります。遊び好きで好奇心旺盛ですが、過度な運動は必要としないため、室内での飼育に適しています

短頭種特有の顔立ちが特徴で、暑さに非常に弱いため、夏場の温度管理には特に注意が必要です。比較的吠えにくい犬種ですが、個体差があります。

項目詳細
体高約25~35cm
体重約8~14kg
原産国フランス
平均寿命約10~14年

2.2.2 フレンチブルドッグのしつけと飼育のポイント

フレンチブルドッグは、賢く遊びながら学ぶことが得意です。叱るよりも褒めて伸ばすしつけが効果的で、子犬の頃から様々な経験をさせて社会性を育むことが大切です。短い散歩や室内での遊びで十分な運動量を確保できます。

短毛種ですが、皮膚のしわの間に汚れがたまりやすいため、定期的なお手入れが必要です。また、短頭種であることから、呼吸器系の疾患に注意し、夏場は特に熱中症対策を徹底してください。

2.3 ウェルシュコーギーペンブローク 賢くて活発な中型犬

ウェルシュコーギーペンブロークは、短い足と愛らしいお尻が特徴的な中型犬です。元々は牧羊犬として活躍していたため、賢く活発な一面を持っています。

2.3.1 ウェルシュコーギーペンブロークの性格と特徴

ウェルシュコーギーペンブロークは、非常に賢く、活発で友好的な性格です。好奇心旺盛で、新しいことにも積極的に挑戦します。家族に対しては愛情深く、子供とも上手に接することができます。牧羊犬のルーツを持つため、群れのリーダーを認識し、従う傾向があります。

短い足に似合わず運動能力が高く、機敏に動き回ります。ダブルコートの被毛は抜け毛が多いため、定期的なお手入れが必要です。

項目詳細
体高約25~30cm
体重オス:約10~14kg、メス:約10~13kg
原産国イギリス
平均寿命約12~15年

2.3.2 ウェルシュコーギーペンブロークのしつけと飼育のポイント

ウェルシュコーギーペンブロークは、学習能力が高く、しつけを覚えやすい犬種です。ただし、牧羊犬気質から、吠えやすい傾向や、動くものを追いかける本能が強いため、子犬の頃からの社会化と、一貫したトレーニングが大切です。知的な刺激を与える遊びも取り入れると良いでしょう。

毎日1時間程度の散歩に加え、ドッグランなどで自由に走らせる機会も設けることで、運動欲求を満たしてあげてください。抜け毛が多いため、定期的なブラッシングは欠かせません。

2.4 シェットランドシープドッグ 優しい心を持つ中型犬

シェットランドシープドッグ、通称シェルティは、スコットランド原産の牧羊犬です。その美しい被毛と優しい性格から、家庭犬としても非常に人気があります。

2.4.1 シェットランドシープドッグの性格と特徴

シェットランドシープドッグは、優しく繊細で、感受性豊かな性格をしています。飼い主には非常に従順で、深い愛情を注ぎます。賢く、人の気持ちを察する能力に長けているため、家族の一員として素晴らしいパートナーになるでしょう。見知らぬ人にはやや警戒心を示すことがありますが、慣れると友好的になります。

美しいダブルコートの被毛は、定期的なお手入れが必要です。牧羊犬としての本能から、動くものに反応しやすい一面もあります。

項目詳細
体高約33~41cm
体重約6~12kg
原産国イギリス
平均寿命約12~14年

2.4.2 シェットランドシープドッグのしつけと飼育のポイント

シェットランドシープドッグは、非常に賢く、しつけをよく覚えます。感受性が高いため、叱るよりも褒めて伸ばすポジティブなしつけが効果的です。子犬の頃から様々な環境に慣れさせ、社会性を育むことが大切です。

適度な運動を必要としますが、激しい運動よりも、飼い主とのコミュニケーションを伴う遊びや散歩を好みます。美しい被毛を保つためには、毎日または週に数回の丁寧なブラッシングが欠かせません。皮膚や被毛の健康を維持するためにも重要です。

2.5 ビーグル 明るく友好的な中型犬

ビーグルは、愛らしい顔立ちと垂れ耳が特徴の猟犬です。明るく友好的な性格で、多くの人に愛されています。

2.5.1 ビーグルの性格と特徴

ビーグルは、明るく陽気で、非常に友好的な性格をしています。人や他の犬ともすぐに打ち解けることができる社交性を持っています。遊び好きで好奇心旺盛、そして食欲旺盛な一面もあります。元々猟犬であるため、優れた嗅覚と探索本能を持っています。

短毛ですが、ダブルコートのため抜け毛は比較的多いです。適度な運動を必要とする活発な犬種で、寂しがり屋な一面もあるため、留守番が長くなるとストレスを感じることがあります。

項目詳細
体高約33~40cm
体重約9~14kg
原産国イギリス
平均寿命約12~15年

2.5.2 ビーグルのしつけと飼育のポイント

ビーグルは賢いですが、優れた嗅覚からくる集中力の高さが、しつけの際に他の誘惑に負けやすい原因となることがあります。子犬の頃からの社会化と、一貫したトレーニングが非常に重要です。褒めるしつけを中心に、遊びを取り入れながら楽しく教えることが効果的です。

毎日1時間以上の散歩に加え、ドッグランや広場での自由運動など、十分な運動量と知的な刺激を与えることが大切です。嗅覚を使った遊びを取り入れるのも良いでしょう。垂れ耳のため、耳の通気性が悪く、定期的な耳のお手入れも欠かせません。

3. 中型犬を飼う前に知っておきたい準備と心構え

3.1 飼育環境の準備と必要なもの

中型犬を家族として迎える前に、まずは愛犬が安心して快適に過ごせる環境を整えることが大切です。安全面への配慮から日々の生活用品まで、事前に準備しておくべきポイントをご紹介します。

3.1.1 安全で快適な室内環境の整備

中型犬は、小型犬に比べて活動スペースを必要とし、力も強い傾向にあります。そのため、室内の安全対策は特に重要です。

  • 誤飲防止: 床に落ちている小さなものや、犬が口にできるサイズのものは片付けてください。観葉植物の中には犬にとって有毒なものもありますので、届かない場所に置くか、事前に調べて安全なものを選びましょう。
  • 転倒・滑り止め対策: フローリングなどの滑りやすい床は、関節に負担をかける原因となります。滑り止めマットを敷いたり、カーペットを敷き詰めたりして対策をしてください。
  • 脱走防止: 玄関や窓からの脱走を防ぐために、ゲートの設置や施錠の徹底を心がけましょう。ベランダへの転落防止も重要です。
  • 温度管理: 犬は人間よりも体温調節が苦手です。夏はエアコンで涼しく、冬は暖房やペットヒーターで暖かく保ち、常に快適な温度を維持してください。
  • 休息スペース: ケージやサークル、ベッドなどを設置し、犬がいつでも安心して休める自分だけの場所を用意してあげましょう。

3.1.2 中型犬の飼育に必要なグッズリスト

中型犬を迎えるにあたり、日々の生活で必要となる基本的なグッズを準備しておきましょう。以下の表を参考に、愛犬のサイズや特性に合わせて選んでください。

カテゴリー主なアイテム選ぶ際のポイント
居住・休息ケージ、サークル、犬用ベッド、毛布愛犬が中で立ち上がったり方向転換したりできる十分な広さがあるか確認してください。丈夫で安定性のあるものを選びましょう。
食事・給水食器(フードボウル、ウォーターボウル)、給水器安定性があり、ひっくり返りにくい素材がおすすめです。適切な高さの食器台を用意すると、首への負担を軽減できます。
排泄トイレトレー、ペットシーツ、消臭スプレー中型犬の体格に合ったサイズのトレーを選び、十分な吸収力のあるシーツを用意してください。
お散歩首輪、ハーネス、リード、鑑札、迷子札中型犬の力に対応できる丈夫な素材を選びましょう。散歩中の安全のため、ハーネスは胴回りにフィットするものがおすすめです。
おもちゃ噛むおもちゃ、知育玩具、ボール誤飲の危険がない、丈夫で安全な素材を選びましょう。適度な運動やストレス解消に役立ちます。
お手入れブラシ、シャンプー、リンス、爪切り、歯ブラシ、歯磨きペースト、耳掃除用品犬種や被毛のタイプに合ったブラシを選び、定期的なお手入れで清潔を保ちましょう。
移動キャリーバッグ、クレート通院や旅行など、移動時に使用します。愛犬が中で無理なく方向転換できるサイズで、通気性の良いものを選びましょう。

3.1.3 散歩環境の確認

中型犬は十分な運動量を必要とする犬種が多く、毎日の散歩は欠かせません。自宅周辺に安全に散歩できる場所があるか、公園や広場などの運動スペースが利用できるかを確認しておきましょう。散歩中に他の犬や人との適切な交流ができる場所があることも重要です。

3.2 中型犬のしつけの基本とポイント

中型犬との共同生活を円滑に進めるためには、子犬の頃からのしつけが非常に重要です。基本的なしつけをしっかりと行うことで、愛犬との信頼関係を築き、問題行動の予防にもつながります。

3.2.1 子犬期の社会化

生後3週から16週頃の子犬期は、社会化期と呼ばれ、様々な刺激に慣れさせる絶好の機会です。この時期に多くの経験をさせることで、新しい環境や見知らぬ人、他の犬に対して友好的な態度を示すようになります。

  • 様々な人との交流: 家族以外の人にも優しく触れてもらい、人への警戒心をなくしましょう。
  • 他の犬との交流: ワクチン接種が済んだ健康な犬と触れ合わせ、犬同士の適切なコミュニケーションを学ばせましょう。
  • 様々な音や環境への慣れ: 家電の音、車の音、工事の音など、日常生活で遭遇する様々な音に慣れさせましょう。公園や駅など、色々な場所へ連れて行くことも有効です。
  • パピークラスの活用: 専門家指導のもと、他の子犬たちと一緒に社会性を学ぶことができます。

3.2.2 基本的なコマンドのしつけ

「おすわり」「まて」「おいで」「ふせ」といった基本的なコマンドは、愛犬とのコミュニケーションの基礎となり、安全管理のためにも不可欠です。短く分かりやすい言葉で指示し、成功したらすぐに褒めてご褒美を与える「ポジティブトレーニング」を心がけましょう。

  • 「おすわり」: 興奮を抑えたり、食事を待たせたりする際に役立ちます。
  • 「まて」: 飛び出し防止や、危険な場所への侵入を防ぐために重要です。
  • 「おいで」: 散歩中や呼び戻したい時に役立つ、最も重要なコマンドの一つです。
  • 「ふせ」: リラックスさせたい時や、より落ち着かせたい時に使います。

3.2.3 トイレトレーニングの成功の秘訣

トイレトレーニングは、根気と一貫性が求められます。成功の鍵は、適切なタイミングでトイレに連れて行き、成功したら大げさに褒めることです。

  • タイミング: 食後、寝起き、遊んだ後など、排泄しやすいタイミングでトイレに連れて行きましょう。
  • 場所: トイレの場所を固定し、愛犬が安心して排泄できる環境を整えてください。
  • 成功体験: トイレで排泄できたら、すぐに「良い子だね」と褒めたり、おやつを与えたりして、良い行動と結びつけましょう。失敗しても叱らず、すぐに片付けてニオイを残さないようにすることが大切です。

3.2.4 問題行動への対処と一貫したしつけ

無駄吠え、噛み癖、飛びつきなどは、中型犬によく見られる問題行動です。これらの行動には必ず原因がありますので、まずはその原因を探り、一貫した態度で根気強く対処することが重要です。

  • 無駄吠え: 要求吠え、警戒吠え、分離不安など原因は様々です。原因に応じた対処法を実践し、吠えが止まったら褒めるようにしましょう。
  • 噛み癖: 子犬期の甘噛みは成長とともに落ち着くことが多いですが、過度に噛む場合は、おもちゃを与えたり、噛んでも良いものと悪いものを教えたりする必要があります。
  • 飛びつき: 興奮して人に飛びつく場合は、無視をしたり、落ち着いてから褒めたりするなど、飛びつくと良いことがないことを教えましょう。

家族全員でしつけのルールを共有し、一貫した態度で接することが、愛犬の混乱を防ぎ、しつけの効果を高める上で非常に重要です。

3.3 健康管理と日頃のお手入れ

中型犬が健康で長生きするためには、日々の健康管理と適切なお手入れが欠かせません。飼い主さんが愛犬の異変にいち早く気づき、適切な対応をすることが大切です。

3.3.1 定期的な健康チェックと病気のサイン

愛犬の健康状態は、毎日の観察から始まります。以下のポイントを日常的にチェックし、何か異変があれば速やかに動物病院を受診しましょう。

  • 食欲と飲水量: 食事の量や水を飲む量に変化はないか。
  • 排泄物: 便や尿の回数、色、形、ニオイに異常はないか。下痢や便秘、血尿などがないか。
  • 元気と行動: 普段と比べて元気がない、活動量が減った、特定の場所を気にするなどの変化はないか。
  • 体表のチェック: 体にしこりや腫れ、皮膚の赤み、脱毛などがないか。ノミやマダニの付着がないか。
  • 目・耳・鼻・口のチェック: 目やに、耳の汚れ、鼻水、口臭、歯茎の色などに異常はないか。

年に一度の定期健康診断は、病気の早期発見・早期治療のために非常に重要です。特にシニア犬になったら、半年に一度の検診も検討しましょう。

3.3.2 適切な食事管理

愛犬の健康を維持するためには、年齢、体重、活動量に合わせた適切な食事を与えることが基本です。

  • 総合栄養食の選択: ドッグフードは、必要な栄養素がバランス良く配合された「総合栄養食」を選びましょう。
  • 給与量の厳守: ドッグフードのパッケージに記載されている給与量を守り、与えすぎによる肥満を防ぎましょう。
  • 新鮮な水: いつでも新鮮な水が飲めるように、清潔なウォーターボウルを用意してください。
  • おやつの与え方: おやつはしつけのご褒美として少量を与える程度にし、主食の邪魔にならないように注意しましょう。

3.3.3 予防接種と寄生虫対策

愛犬を様々な病気や寄生虫から守るために、予防対策は不可欠です。

  • 混合ワクチン接種: 複数の感染症から愛犬を守るために、定期的な混合ワクチン接種が必要です。接種時期や回数については、かかりつけの動物病院に相談してください。
  • 狂犬病ワクチン接種: 狂犬病予防法により、生後91日以上の犬は年に一度の狂犬病ワクチン接種が義務付けられています。
  • フィラリア予防: 蚊を介して感染するフィラリア症は、命に関わる重篤な病気です。蚊の活動期間中は毎月予防薬を投与することが一般的です。
  • ノミ・マダニ対策: ノミやマダニは、皮膚病やかゆみの原因になるだけでなく、様々な病原体を媒介することもあります。定期的な駆除薬の投与や、散歩後のブラッシングで対策をしましょう。

3.3.4 日常のお手入れのポイント

日々のお手入れは、愛犬の清潔を保つだけでなく、病気の早期発見にもつながります。

  • ブラッシング: 被毛のタイプにもよりますが、定期的なブラッシングは、毛玉の防止、抜け毛の除去、皮膚の健康維持に役立ちます。皮膚の異常や外部寄生虫の発見にもつながります。
  • 歯磨き: 歯周病予防のために、毎日歯磨きをすることが理想です。子犬の頃から慣れさせ、犬用の歯ブラシと歯磨きペーストを使用しましょう。
  • 耳掃除: 特に垂れ耳の犬種は、耳の中が蒸れやすく、汚れがたまりやすい傾向があります。定期的に耳の中をチェックし、必要に応じて専用のクリーナーで優しく拭き取りましょう。
  • 爪切り: 爪が伸びすぎると、歩きにくくなったり、折れて怪我をしたりする原因になります。定期的に爪切りを行いましょう。自宅での爪切りが難しい場合は、トリミングサロンや動物病院でお願いすることもできます。

これらの日常的なお手入れを習慣化することで、愛犬との絆も深まり、健康的な生活を送るための基盤が築かれます。

4. まとめ

初めて中型犬をお迎えする飼い主さんにとって、「中型犬 飼いやすい」というテーマは非常に重要です。今回ご紹介した柴犬、フレンチブルドッグ、ウェルシュコーギーペンブローク、シェットランドシープドッグ、ビーグルは、それぞれ異なる個性を持つものの、総じて穏やかでしつけやすい特性を持つ犬種ばかりです。

中型犬は、小型犬に比べて頑丈で、大型犬ほど広大なスペースや莫大な運動量を必要としない、まさに「ちょうど良い」サイズ感とバランスの良さが魅力です。そのため、適切な知識と準備があれば、初めて犬を飼う方でも安心して素晴らしいパートナーシップを築くことができるでしょう。

愛犬との生活は、喜びと発見に満ちています。この記事が、あなたと愛犬の幸せな暮らしをスタートさせるための一助となれば幸いです。大切な家族の一員として、愛情を込めて接し、共に充実した毎日を送ってください。

愛犬家にとってタメになる情報を発信しています。是非他の記事もチェックしてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA