愛犬の健康を守る!犬の紫外線ダメージから皮膚・目を守る対策の全て

「うちの子は大丈夫?」と心配な飼い主様へ。実は、愛犬も人間と同じように紫外線の影響を受け、皮膚や目に深刻なダメージを負う可能性があります。強い日差しは、皮膚炎や脱毛、さらには皮膚の異常を引き起こし、目の病気の原因となることも。この記事では、愛犬を紫外線から守るための基礎知識から、散歩時の工夫、適切なケア用品の選び方、食事による内側からの対策まで、網羅的にご紹介します。もしもの時の対処法も分かるので、愛犬の健康を守るための具体的な方法が全て見つかります。大切な家族である愛犬が、これからも健やかに毎日を過ごせるよう、今日からできる紫外線対策を一緒に学びましょう。

1. 犬と紫外線 知っておきたい基礎知識

愛犬との暮らしの中で、私たちは様々な健康管理に気を配りますが、その一つに「紫外線対策」があります。人間にとって有害な紫外線は、実は犬にとっても無視できない存在です。この章では、犬と紫外線に関する基本的な知識を深め、愛犬の健康を守るための第一歩を踏み出しましょう。

1.1 犬も日焼けする?紫外線が体に与える影響

「犬は全身が毛で覆われているから、日焼けしない」と考えている方もいるかもしれません。しかし、これは誤解です。犬も人間と同じように日焼けします。特に毛の薄い部分や、毛の密度が低い犬種、そして白い毛色の犬は、紫外線の影響を受けやすい傾向にあります。

紫外線は、犬の皮膚の奥深くまで到達し、細胞レベルでダメージを与えます。短期的には、人間と同じように皮膚の炎症や赤み、かゆみを引き起こすことがあります。これを「日光皮膚炎」と呼びます。ひどい場合には、皮膚が剥がれたり、水ぶくれができたりすることもあります。

さらに、長期的に紫外線を浴び続けることは、犬の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。紫外線は皮膚の細胞のDNAを損傷させ、皮膚がんのリスクを高めることが知られています。また、目への影響も大きく、白内障や角膜炎などの目の病気を引き起こす原因にもなり得ます。愛犬が健康で快適な毎日を送るためには、紫外線から守ることが非常に大切なのです。

1.2 特に注意が必要な犬種や年齢

すべての犬が同じように紫外線の影響を受けるわけではありません。犬種や年齢、被毛の状態によって、紫外線の感受性は大きく異なります。特に注意が必要な犬の特徴を理解し、愛犬に合わせた対策を講じることが重要です。

1.2.1 紫外線に弱い犬種の特徴

以下の特徴を持つ犬種は、紫外線の影響を受けやすいため、特に注意が必要です。

特徴具体的な状態紫外線への影響
毛色が白い犬皮膚や被毛の色素が薄い犬種色素が少ないため、紫外線を吸収・反射する力が弱く、皮膚が直接ダメージを受けやすいです。
短毛種・無毛種毛が短い、またはほとんどない犬種皮膚が被毛で十分に保護されていないため、紫外線の影響を直接受けやすいです。
皮膚疾患がある犬アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などを持つ犬皮膚のバリア機能が低下しているため、健康な皮膚の犬よりも紫外線のダメージを受けやすく、症状が悪化する可能性があります。
部分的に毛が薄い犬お腹、鼻の頭、耳の内側など、元々毛が薄い部分がある犬これらの部分は特に紫外線にさらされやすく、日焼けしやすい傾向にあります。

1.2.2 年齢による注意点

  • 子犬: 皮膚がデリケートで未発達なため、紫外線の影響を受けやすいです。免疫力もまだ十分ではないため、過度な紫外線曝露は避けるべきです。
  • 老犬: 皮膚の再生能力が低下し、免疫力も落ちているため、紫外線によるダメージから回復しにくくなります。また、皮膚がんのリスクも年齢とともに高まる傾向があります。

愛犬の犬種や年齢、皮膚の状態を考慮し、適切な紫外線対策を行うことが、健康維持のために非常に大切です。

2. 犬の皮膚が受ける紫外線ダメージ

2.1 皮膚炎や脱毛の原因となる紫外線

愛犬の皮膚も、人間と同じように紫外線によってダメージを受けます。特に、紫外線を浴びすぎると皮膚の細胞が傷つき、炎症反応が起こることがあります。これが「日焼け」と呼ばれる状態です。

日焼けした皮膚は、赤くなったり、熱を持ったり、触ると痛がったりすることがあります。症状が重い場合には、水ぶくれができたり、皮膚がめくれたりすることもあります。

また、長期間にわたり紫外線を浴び続けると、皮膚のバリア機能が低下し、乾燥やかゆみを引き起こしやすくなります。さらに、毛包にダメージが及ぶことで、部分的な脱毛や被毛の質の低下につながる可能性も考えられます。

特に、被毛が薄い部分や、皮膚の色素が薄い犬は、紫外線の影響を受けやすいため注意が必要です。具体的には、鼻の頭、耳の先端、お腹、股間などが挙げられます。

2.2 犬の皮膚がんリスクと紫外線

紫外線は、犬の皮膚細胞のDNAに損傷を与え、皮膚がんのリスクを高めることが知られています。このメカニズムは、人間の場合と同様です。

短毛種や被毛の色が白い犬、または皮膚の色素が薄い犬は、紫外線の透過性が高いため、皮膚がんを発症するリスクが高い傾向にあります。

犬に発生しやすい紫外線関連の皮膚がんには、以下のような種類があります。

  • 扁平上皮癌: 紫外線に慢性的に曝される部位(鼻の頭、耳の先端、まぶたなど)に発生しやすい悪性腫瘍です。初期はただれやしこりのように見えます。
  • 血管肉腫: 皮膚の下の血管組織から発生する悪性腫瘍で、日光に当たるお腹や股間などに発生することがあります。
  • メラノーマ: 色素細胞から発生する腫瘍で、口の中や爪の周りに多いですが、皮膚にも発生することがあります。一部は紫外線が関与すると考えられています。

これらの皮膚がんは、早期に発見し、適切な処置を行うことが非常に重要になります。

2.3 早期発見が鍵 紫外線による皮膚症状

愛犬の皮膚に異変がないか、日頃から注意深く観察することが、紫外線ダメージの早期発見につながります。

以下のような症状が見られた場合は、紫外線による影響を疑い、速やかに動物病院へ相談することをおすすめします

症状の種類具体的な状態考えられる原因
急性の日焼け症状皮膚の赤みや熱感紫外線による炎症
触ると痛がる、かゆがる皮膚の刺激や損傷
水ぶくれや皮膚のめくれ重度の日焼け、細胞の損傷
慢性的な紫外線ダメージの兆候皮膚の乾燥、フケの増加バリア機能の低下、皮膚のターンオーバー異常
部分的な脱毛、被毛の質の変化毛包へのダメージ、皮膚の炎症
皮膚の肥厚(厚くなる)、硬くなる慢性的な炎症、細胞の変性
色素沈着(皮膚が黒ずむ)メラニン色素の過剰生成
皮膚がんの初期症状皮膚にしこりやできものができる細胞の異常増殖
ただれ、治りにくい傷悪性腫瘍の進行
出血を伴う、または潰瘍化する腫瘍の脆さ、周囲組織への浸潤
皮膚の色や形が変化する腫瘍の種類による特徴

特に、被毛の薄い部分や、以前に日焼けしたことがある部位は、念入りにチェックしてください。定期的なボディチェックを習慣にすることで、小さな変化にも気づきやすくなります

気になる症状を発見したら、その部分を写真に撮っておくと、動物病院での説明に役立つことがあります。

3. 犬の目が受ける紫外線ダメージ

3.1 白内障や角膜炎など目の病気と紫外線

人間と同様に、犬の目も紫外線からダメージを受けます。特に、紫外線の影響は目の奥にある水晶体や表面の角膜、結膜に及ぶことが知られています。これらの組織がダメージを受けることで、さまざまな目の病気を引き起こす可能性があります。

代表的なものの一つが白内障です。白内障は、目のレンズの役割を果たす水晶体が白く濁ってしまう病気で、視力の低下を招きます。加齢によるものが一般的ですが、紫外線への長期的な曝露も水晶体のタンパク質を変性させ、白内障の発症リスクを高める要因の一つと考えられています。一度白内障が進行すると、視覚に大きな影響を与え、生活の質を著しく低下させてしまうことがあります。

また、目の表面にある角膜や結膜も紫外線の影響を受けやすい部分です。紫外線によって角膜に炎症が起こると角膜炎、結膜に炎症が起こると結膜炎を発症することがあります。これらの炎症は、目の充血、痛み、涙の増加、目やに、まぶたの腫れ、光を嫌がるなどの症状として現れます。重症化すると、角膜潰瘍を引き起こし、視力に恒久的なダメージを残す可能性もあります。

犬の目は非常にデリケートであり、紫外線によるダメージは蓄積されるため、日々の生活の中での対策が非常に重要になります。

3.2 犬の目を守る紫外線対策の重要性

愛犬の目を紫外線から守ることは、健康な視覚を維持し、快適な生活を送る上で非常に重要です。目の病気は一度発症すると完治が難しい場合が多く、特に白内障や重度の角膜炎などは、愛犬の生活の質を大きく損なう可能性があります。視覚が低下すると、物にぶつかりやすくなったり、段差につまずいたり、慣れた場所でも不安を感じやすくなったりと、行動範囲や精神状態にも影響を及ぼします。

早期からの予防と対策は、これらの目の病気の発症リスクを低減し、愛犬がいつまでも元気に過ごすための鍵となります。日々の散歩や屋外での活動において、飼い主さんが意識的に紫外線を避ける工夫をしたり、適切なグッズを活用したりすることで、愛犬の目を守ることができます。紫外線対策は、単なる一時的なケアではなく、愛犬の生涯にわたる目の健康を守るための大切な投資と考えるべきでしょう。

3.3 愛犬の目の異変に気づくポイント

愛犬の目の健康を守るためには、日頃から飼い主さんが目の状態をよく観察し、異変に早期に気づくことが非常に大切です。紫外線ダメージによる目の病気は、初期段階では症状が分かりにくいこともありますが、注意深く観察することで小さな変化を発見できる場合があります。以下に、愛犬の目の異変に気づくためのポイントをまとめました。

目の異変のサイン考えられる状態や行動
目の充血や白目の赤み結膜炎や角膜炎などの炎症が起きている可能性があります。
目やにの増加や色の変化透明でない黄色や緑色の目やに、量が異常に多い場合は炎症や感染のサインかもしれません。
涙が止まらない、目の周りが常に濡れている涙腺の問題や、目の表面の刺激、炎症が考えられます。
目を頻繁にこする、まばたきが多い目にかゆみや痛みを感じている可能性があります。異物が入っていることも。
目を細める、光を嫌がる(羞明)目の痛みや炎症、角膜の傷など、光がまぶしく感じる状態かもしれません。
目の表面が白く濁る、青白くなる白内障や角膜浮腫など、水晶体や角膜の異常が疑われます。
物にぶつかる、段差につまずくなど行動の変化視力が低下している可能性があり、白内障の進行などが考えられます。
目の周りの腫れ、ただれ、皮膚の変色目の周りの皮膚炎や、目の奥の炎症が影響していることもあります。
左右の目の大きさが違う、目の位置がずれている目の奥の病気や、外傷の可能性もあります。

これらのサインが見られた場合は、自己判断せずに、速やかに専門家へ相談することが重要です。早期発見・早期対応が、愛犬の目の健康を守る上で最も効果的な方法となります。日頃から愛犬の目をよく見て、小さな変化も見逃さないように心がけましょう。

4. 愛犬の紫外線対策 散歩編

愛犬の紫外線対策において、日々の散歩は最も重要な場面の一つです。散歩中のちょっとした工夫で、紫外線ダメージを大きく軽減することができます。ここでは、散歩の時間帯やコース選び、日陰の活用方法について詳しくご紹介します。

4.1 散歩の時間帯とコース選びの工夫

散歩の時間帯は、愛犬が受ける紫外線量に大きく影響します。特に日中の紫外線が強い時間帯を避けることが肝心です。

一般的に、紫外線量が最も多いのは午前10時から午後2時、または午後3時頃までとされています。この時間帯は、人間だけでなく愛犬にとっても紫外線によるリスクが高まります。また、地面、特にアスファルトは太陽の熱を吸収しやすく、高温になるため、肉球の火傷や熱中症のリスクも高まります。そのため、早朝や夕方以降の涼しい時間帯を選んで散歩に出かけるように心がけましょう。

散歩の時間帯を選ぶ際の目安を以下の表にまとめました。

時間帯の目安紫外線量の傾向散歩の推奨度補足事項
日の出〜午前8時頃低い推奨地面の温度も低く、快適に散歩できます。
午前8時〜午前10時頃中程度注意しながら推奨日差しが強くなり始めるため、日陰の活用を意識してください。
午前10時〜午後2時頃最も高い避ける紫外線だけでなく、熱中症のリスクも非常に高いため、外出は控えてください。
午後2時〜午後4時頃高い短時間、日陰中心で注意紫外線はまだ強いですが、地面の温度は徐々に下がり始めます。
午後4時頃〜日没低い推奨気温も下がり、比較的安心して散歩できます。

曇りの日でも紫外線は地表に届きます。雲の種類や厚さにもよりますが、快晴時の50%から80%程度の紫外線が透過すると言われています。そのため、曇りの日でも油断せず、紫外線対策を怠らないことが大切です。

散歩のコース選びも重要なポイントです。できるだけ日陰が多いコースを選ぶようにしましょう。公園の木陰や、建物の影が多い道などを積極的に利用してください。アスファルトの上は照り返しが強く、紫外線だけでなく熱も反射します。芝生や土の上など、照り返しが少ない場所を選ぶことも、愛犬の皮膚や目を守る上で有効です。

散歩中は、愛犬の様子をよく観察してください。日差しを避けるように歩いたり、ハァハァと息が荒くなったりするようであれば、無理せず休憩を取り、日陰で体を休ませてあげましょう。

4.2 日陰を活用した犬の紫外線回避術

散歩中、直射日光から愛犬を守る最も基本的な方法は、日陰を積極的に活用することです。日陰に入ることで、紫外線だけでなく、地面からの照り返しによる熱も避けることができます。

常に日陰を探しながら歩く習慣をつけましょう。大きな木の下、建物の影、橋の下など、日陰になる場所は意外と多くあります。これらの場所をうまく利用して、愛犬が直射日光に当たる時間をできるだけ短くしてください。

特に、休憩を取る際は必ず日陰を選びましょう。日陰で水分補給をさせることで、体温の上昇を抑え、熱中症のリスクも低減できます。携帯用の水入れを常に持ち歩き、こまめな水分補給を心がけてください。

愛犬が自ら日陰を選んで歩こうとする仕草を見せることもあります。これは、愛犬自身が日差しや暑さを不快に感じているサインかもしれません。そのような場合は、愛犬の意思を尊重し、無理に日なたを歩かせないように配慮することが大切です。

日陰を活用するだけでなく、散歩のルートを工夫することも有効です。例えば、午前中は東側の建物の影、午後は西側の建物の影を利用するなど、時間帯によって日陰になる場所を事前に把握しておくと、より効果的な紫外線対策ができます。

5. 愛犬の紫外線対策 グッズ編

愛犬を紫外線から守るためには、日々の散歩や屋外での活動において、適切なグッズを活用することが非常に重要です。皮膚や目を紫外線から保護するための様々なアイテムが市販されていますので、愛犬の状況や用途に合わせて選びましょう。

5.1 犬用UVカットウェアの選び方と効果

犬用UVカットウェアは、愛犬の皮膚を紫外線から直接保護する効果的なアイテムです。特に被毛が薄い犬種や、皮膚疾患を持つ犬、高齢の犬には特におすすめします。

主な効果としては、紫外線を物理的に遮断し、皮膚へのダメージを軽減することが挙げられます。これにより、日焼けや皮膚の炎症を防ぎ、長期的な皮膚がんのリスクを低減する手助けとなります。また、通気性の良い素材を選べば、夏場の暑さ対策としても役立ち、直射日光による体温上昇を抑える効果も期待できます。

選び方のポイントは以下の通りです。

確認ポイント具体的な内容
素材UVカット機能のある特殊な繊維が使われているかを確認してください。ポリエステルやナイロンなどの合成繊維にUV加工が施されたものが一般的です。通気性や速乾性も重要で、愛犬が快適に過ごせる素材を選びましょう。
デザインとカバー範囲背中全体を覆うタイプや、首元から足元までカバーする全身タイプなどがあります。愛犬の活動範囲や紫外線に当たりやすい部位に合わせて選びましょう。動きを妨げないデザインであることも大切です。
サイズ愛犬の体にぴったりとフィットしつつ、窮屈でないサイズを選びます。大きすぎるとずれてしまい、小さすぎると皮膚を圧迫したり動きにくくなったりします。試着が可能であれば、実際に着せて動きを確認することをおすすめします。
着脱のしやすさ飼い主様が簡単に着脱できるデザインであることも重要です。マジックテープやスナップボタン、ファスナーなどが使いやすいでしょう。

愛犬がウェアに慣れていない場合は、短時間から着用させ、徐々に慣らしていくようにしてください。

5.2 犬用サングラスやゴーグルの活用

愛犬の目を紫外線から守るために、犬用サングラスやゴーグルも有効な選択肢です。特に屋外での活動時間が長い犬や、目の病気にかかりやすい犬種には、ぜひ検討していただきたいアイテムです。

これらのグッズの主な効果は、紫外線による目のダメージを軽減し、白内障や角膜炎などの目の病気のリスクを低減することです。また、散歩中の風や砂ぼこり、小石などの異物から目を保護する役割も果たします。

選び方のポイントは以下の通りです。

確認ポイント具体的な内容
UVカット機能紫外線透過率が低い、UVカット機能が明記されている製品を選びましょう。人間用と同様に、UV400などの表示があるものが望ましいです。
フィット感愛犬の顔の形にしっかりフィットし、ずり落ちにくいものを選びます。調節可能なストラップが付いているものが便利です。視界を遮らないよう、レンズの大きさやカーブも確認してください。
素材の安全性と耐久性レンズは割れにくく、傷つきにくい素材が適しています。フレームも丈夫で、愛犬が口にしても安全な素材でできているかを確認しましょう。
曇りにくさレンズが曇りにくい加工が施されていると、愛犬の視界を良好に保ち、快適に着用できます。

犬用サングラスやゴーグルは、慣れるまでに時間がかかる場合があります。最初は短時間から着用させ、おやつなどで褒めながら徐々に慣らしていくことが大切です。無理強いはせず、愛犬のペースに合わせて進めてください。

5.3 犬に使える日焼け止めクリームとは

犬用日焼け止めクリームは、被毛が薄い部分(鼻、耳の先端、お腹、股の内側など)や、地肌が露出している部分に直接塗布して、紫外線から皮膚を保護するためのアイテムです。特に短毛種や毛色が薄い犬、皮膚がデリケートな犬におすすめします。

人間用の日焼け止めクリームは、犬が舐めてしまうと体調を崩す可能性がある成分が含まれていることが多いため、必ず犬用に開発された製品を選びましょう。

選び方のポイントは以下の通りです。

確認ポイント具体的な内容
成分の安全性犬が舐めても安全な成分でできているかを確認してください。酸化亜鉛や二酸化チタンなど、物理的に紫外線を反射する成分が主成分のものが多く、香料や着色料、パラベンなどが無添加であるとより安心です。
SPF/PA表示人間用ほど詳細な表示はありませんが、紫外線防止効果が記載されているものを選ぶと良いでしょう。日常使いであればSPF15~30程度で十分な場合が多いです。
テクスチャーべたつかず、伸びが良く、皮膚に馴染みやすいものが使いやすいです。ウォータープルーフタイプであれば、水遊びの際にも効果が持続します。

使用する際は、散歩に出かける約15~30分前に、紫外線が当たりやすい部分に薄く均一に塗布します。特に鼻の頭や耳の縁は忘れずに塗るようにしてください。塗布後は愛犬が舐めないように注意し、しばらく見守ると良いでしょう。長時間屋外で過ごす場合は、数時間おきに塗り直すことをおすすめします。初めて使用する際は、少量でパッチテストを行い、アレルギー反応がないか確認してから本格的に使用してください。

6. 愛犬の紫外線対策 食事とケア編

6.1 内側から守る抗酸化成分を含む食事

愛犬が紫外線を浴びると、体内で活性酸素が発生しやすくなります。この活性酸素は、細胞を傷つけ、老化を早めたり、皮膚の炎症を引き起こしたりする原因となります。愛犬の体を内側から守るためには、この活性酸素の働きを抑える抗酸化成分を食事から積極的に摂取させることが大切です。

抗酸化成分には様々な種類があり、それぞれ異なる働きで愛犬の健康をサポートします。主な抗酸化成分とその働き、含まれる食材の例を以下にまとめました。

抗酸化成分主な働き含まれる食材の例
ビタミンC活性酸素の除去、コラーゲンの生成を助けるパプリカ、ブロッコリー、イチゴ
ビタミンE細胞膜の酸化を防ぐ、皮膚の健康維持ひまわり油、ごま油(少量)、卵黄
β-カロテン体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康を保つニンジン、カボチャ、ほうれん草
ポリフェノール幅広い抗酸化作用、炎症を抑えるブルーベリー、リンゴ(皮ごと)、サツマイモ
セレン抗酸化酵素の構成成分として細胞を守る魚介類(カツオ、マグロ)、肉類、卵

これらの食材をバランス良く食事に取り入れることで、愛犬の体は紫外線ダメージから守られやすくなります。ただし、特定の食材に偏ることなく、総合栄養食を基本とし、適切な量を守って与えることが重要です。また、アレルギーを持つ犬もいますので、初めて与える食材は少量から始め、体調に変化がないか注意深く観察してください。

食事だけでは不足しがちな場合は、犬用のサプリメントを検討することもできますが、その際は必ず専門家にご相談の上、愛犬に合ったものを選ぶようにしましょう。

6.2 紫外線ダメージ後の皮膚ケア方法

もし愛犬が紫外線を浴びすぎて皮膚にダメージを受けてしまった場合は、速やかなケアが大切です。早期の対応が、症状の悪化を防ぎ、愛犬の不快感を和らげることにつながります。

6.2.1 皮膚の赤みや炎症への対応

紫外線によって皮膚が赤くなったり、熱を持ったりしている場合は、まず優しく冷やすことが効果的です。清潔なタオルを濡らして軽く絞り、患部に当ててあげましょう。直接氷を当てるのは避け、冷やしすぎないように注意してください。

その後は、皮膚の乾燥を防ぐための保湿ケアが重要です。犬用の低刺激性で無香料の保湿剤やスプレーを選び、優しく塗布してあげてください。人間の化粧品は犬の皮膚には刺激が強すぎる場合があるため、必ず犬専用のものを使用しましょう。

6.2.2 清潔を保つことの重要性

皮膚に炎症がある場合、清潔に保つことが非常に大切です。ただし、過度なシャンプーは皮膚のバリア機能を損ねる可能性があるため、獣医師に相談し、指示に従って適切な頻度と方法で行ってください。シャンプーをする際は、低刺激性の犬用シャンプーを使用し、ぬるま湯で優しく洗い、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流すことがポイントです。

6.2.3 掻きむしり対策と二次感染の予防

紫外線ダメージを受けた皮膚はかゆみを伴うことがあり、愛犬が掻きむしってしまうと、さらに症状が悪化したり、二次感染を引き起こしたりする可能性があります。愛犬が皮膚を舐めたり掻いたりするのを防ぐために、エリザベスカラーの着用を検討することも必要です。

これらのケアを行っても症状が改善しない場合や、皮膚の赤み、腫れ、ただれ、脱毛などが悪化するようであれば、すぐに専門家にご相談ください。早期に適切な治療を受けることで、愛犬の回復を早めることができます。

7. もしも犬が紫外線ダメージを受けてしまったら

愛犬が紫外線によるダメージを受けてしまった場合、初期の対応と適切な判断がその後の回復に大きく影響します。どのような症状が見られたら、どのように対処すれば良いのか、具体的な方法と相談の目安を知っておきましょう。

7.1 自宅でできる応急処置

軽度な紫外線ダメージであれば、自宅でできる応急処置で症状が和らぐことがあります。しかし、症状が改善しない場合や悪化する場合には、迷わず専門家へ相談することが重要です。

7.1.1 皮膚のダメージに対する応急処置

皮膚が赤くなったり、熱を持ったりしている場合、まずは患部を冷やして炎症を抑えることが大切です。

  • 冷やす:清潔な濡れタオルや、タオルで包んだ保冷剤などを優しく当てて冷やしてください。直接氷を当てるのは避け、冷やしすぎないように注意しましょう。
  • 清潔にする:炎症がひどくない場合は、刺激の少ない犬用シャンプーで優しく洗い、皮膚を清潔に保ちましょう。その後はしっかりと乾燥させてください。
  • 保湿する:乾燥は皮膚のバリア機能を低下させます。犬用の低刺激性保湿剤を塗布し、皮膚のうるおいを保ちましょう。
  • 掻かせない工夫:かゆみがあると、犬は患部を舐めたり掻いたりしてしまい、症状を悪化させる可能性があります。エリザベスカラーなどを装着して、物理的に舐めさせない、掻かせないように工夫してください。
  • 日差しを避ける:回復期間中は、再び紫外線に当たらないよう、室内で過ごさせたり、散歩の時間帯や場所を工夫したりして、日差しから保護してください。

7.1.2 目のダメージに対する応急処置

目が充血したり、しょぼしょぼしたりしている場合、刺激を取り除き、目を休ませることが重要です。

  • 清潔な水で洗い流す:目に異物が入っている可能性がある場合は、清潔な生理食塩水や犬用の点眼液で優しく洗い流してみてください。水道水を直接目に入れるのは避けましょう。
  • 目をこすらせない:犬が目を前足でこすってしまうと、角膜を傷つける恐れがあります。エリザベスカラーなどで目を保護し、こすらせないようにしてください。
  • 暗い場所で休ませる:光に過敏になっている可能性があるため、部屋を暗くして安静に休ませてあげましょう。

7.2 相談するタイミング

自宅での応急処置で症状が改善しない場合や、以下のような症状が見られる場合は、速やかに専門家へ相談することが大切です

7.2.1 皮膚の症状で相談を検討する目安

以下のような皮膚の異常が見られる場合は、専門家による診断と治療が必要です。

症状相談を検討する目安
赤み・炎症広範囲に及ぶ場合、数日経っても改善しない場合、熱感が強い場合。
水ぶくれ・ただれ皮膚に水ぶくれができている、ただれている、出血している場合。
痛み・かゆみ触られるのを極端に嫌がる、頻繁に舐めたり掻いたりして止まらない場合。
脱毛・フケ局所的な脱毛が進行している、異常な量のフケが出ている場合。
全身症状食欲不振、元気がない、発熱など、皮膚以外の全身症状が見られる場合。

7.2.2 目の症状で相談を検討する目安

目の症状は進行が早い場合があるため、特に注意が必要です。以下のような目の異常が見られる場合は、速やかに専門家へ相談してください。

症状相談を検討する目安
充血・涙目の充血がひどい、涙が止まらない、目やにが多い場合。
目の痛み目を強く閉じている、しょぼしょぼさせる、光を異常に嫌がる場合。
目の表面の異常目の表面が白く濁っている、傷があるように見える場合。
視覚の異常物にぶつかる、段差でつまずくなど、視覚に明らかな異常が見られる場合。
まぶたの腫れまぶたが腫れていたり、痙攣していたりする場合。

愛犬の異変に気づいたら、自己判断で市販薬を使用したり、様子を見すぎたりせず、まずは専門家に相談し、適切な診断と治療を受けることが、愛犬の健康を守る上で最も重要です。

8. まとめ

愛犬も人間と同様に、紫外線によるダメージを受けることをご理解いただけたでしょうか。皮膚炎や皮膚がん、白内障など、深刻な病気につながるリスクがあるため、日頃からの対策が不可欠です。

散歩の時間帯や場所の工夫、UVカットウェアやサングラスなどのグッズ活用、食事やスキンケアなど、多角的なアプローチで愛犬を紫外線から守りましょう。皮膚や目に異変を感じたら、ためらわずに専門家へ相談することが大切です。

大切な家族である愛犬が、いつまでも健康で快適に過ごせるよう、今日からできる紫外線対策を始めてみませんか。愛犬家にとってタメになる情報を発信しています。是非他の記事もチェックしてみてください。

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