【緊急】犬が迷子になったら?焦らず見つけるための全手順と予防策

大切な家族である犬が突然いなくなってしまったら、不安と焦りで頭が真っ白になることでしょう。しかし、冷静な初期行動と適切な捜索活動が、愛犬との再会を果たすための鍵となります。この記事では、犬が迷子になった直後から取るべき具体的な行動、警察署や動物愛護センターといった関係機関への連絡方法、効果的な捜索の進め方、そして無事に見つかった後の対応まで、一連のステップを詳しく解説します。さらに、二度と悲しい思いをしないためのマイクロチップ装着や迷子札、自宅の脱走防止対策といった予防策もご紹介。このガイドを読めば、万が一の事態に備え、大切な愛犬を迷子から守り、無事に見つけ出すための知識と行動が身につきます。

1. 犬が迷子になった直後の初期行動

愛犬がいなくなったと気づいた瞬間、誰もが強い不安と焦りを感じるものです。しかし、この初期行動が、愛犬を見つけ出すための最も重要なステップとなります。冷静さを保ち、迅速かつ計画的に行動することが、迷子の犬を無事に見つけ出すための鍵となります。

1.1 落ち着いて状況を整理する

犬がいなくなったと分かったら、まずは深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。パニック状態では冷静な判断が難しくなります。次に、以下の情報を整理してください。これらの情報は、後の捜索活動や関係機関への連絡時に非常に役立ちます。

整理すべき項目確認内容
いなくなった日時と場所いつ、どこで、どのようにして犬がいなくなったのかを具体的に思い出してください。散歩中、庭、家の中など、最後の目撃場所を特定することが重要です。
犬の特徴犬種、毛色、性別、年齢、体重、首輪の色や素材、迷子札の有無、マイクロチップの有無、身体的な特徴(傷跡、模様、しっぽの形など)、性格(臆病、人懐っこい、吠えやすいなど)を詳細に書き出しましょう。
健康状態持病や服用中の薬があるか、アレルギーの有無など、健康に関する情報も控えておくと良いでしょう。
直前の行動いなくなる直前に何か変わったことはなかったか、音や刺激に驚いて逃げた可能性はないかなど、状況を振り返ってみてください。

これらの情報をメモに書き出すことで、頭の中が整理され、次の行動へと移りやすくなります。

1.2 まずは近所を捜索する

状況を整理したら、時間を置かずに自宅周辺の捜索を開始してください。犬は慣れない場所へは遠くに行かず、まずは自宅の近所や、普段の散歩コース沿いをうろついている可能性が高いです。特に、臆病な犬は物陰や車の下、茂みなどに隠れていることがあります。

  • 声かけと呼びかけ: 愛犬の名前を呼びながら、優しく声をかけてください。普段使っている呼び名や、犬が反応しやすい声のトーンを意識しましょう。
  • 徒歩での捜索: 車での捜索は視界が限られ、犬を見落としがちです。徒歩で、犬の目線になって地面や低い場所も注意深く確認しながら探しましょう。
  • お気に入りグッズの活用: 普段使っているおもちゃやリード、おやつなど、犬が反応する音の出るものや、飼い主のニオイがついたものを持っていくと、犬が安心したり、出てきたりするきっかけになることがあります。
  • 近所の人への協力依頼: 散歩中の人や近所の住民に、犬の特徴を伝えて目撃情報を尋ねてみましょう。集合住宅にお住まいの場合は、管理人や他の住民にも声をかけ、協力を仰ぐことが大切です。
  • 隠れやすい場所の確認: 公園、草むら、工事現場、空き家、車の下、物置の裏など、犬が身を隠しやすい場所を重点的に探してください。

初動の早さが、迷子の犬を見つけ出す確率を大きく左右します。できるだけ多くの人手で、広範囲を捜索することが望ましいです。

1.3 飼い主のニオイを残す工夫

犬は非常に優れた嗅覚を持っています。そのため、飼い主のニオイは、迷子になった犬にとって帰る場所を示す大切な道しるべとなります。自宅の玄関先や、犬がいなくなった場所の近くに、飼い主のニオイがついたものを置いてみましょう。

  • 飼い主の服や毛布: 飼い主が普段着ている服や、犬が使っていた毛布、寝床などを、自宅の庭や玄関先、犬がいなくなったと思われる場所に置いてください。
  • 食べ慣れたフードと水: ニオイの強い食べ慣れたフードと新鮮な水を、ニオイのついたものと一緒に置いておくのも効果的です。ただし、他の動物が荒らさないよう、定期的に確認し、衛生状態を保つようにしましょう。
  • ニオイ付きタオルの活用: 飼い主のニオイをつけたタオルなどを、近所の電柱や掲示板など、人目につきやすい場所に貼ることも、犬がニオイをたどる手助けになることがあります。

これらの工夫は、犬が夜間に戻ってきた際や、捜索範囲から一時的に離れても、再び自宅へ戻るきっかけとなる可能性があります。犬が安心できるニオイの存在は、迷子犬の精神的な支えにもなり得ます。

2. 迷子の犬を探すために連絡すべき機関

大切な家族である犬が迷子になったとき、飼い主様は心細く、どこに連絡すれば良いのか分からなくなるかもしれません。しかし、迅速な行動が再会への鍵となります。ここでは、迷子の犬を探すために速やかに連絡すべき公的機関や関連施設について、具体的な連絡先と伝えるべき情報を詳しく解説いたします。

2.1 最寄りの警察署に届け出る

犬は法律上「物」として扱われるため、迷子の犬は遺失物として警察が保護する可能性があります。犬が迷子になったと分かったら、まずは最寄りの警察署や交番に連絡し、遺失物届を提出してください。

連絡の際には、以下の情報を具体的に伝えることが重要です。

  • 犬種、毛色、性別、年齢、体格などの犬の特徴
  • 首輪や迷子札、マイクロチップの有無と登録情報
  • 迷子になった日時と場所
  • 飼い主様の連絡先

届け出を行うことで、もし警察によって犬が保護された場合や、拾得物として届け出があった場合に、速やかに飼い主様へ連絡が入る可能性が高まります。また、警察は保護された動物に関する情報を動物愛護センターなどの関連機関と共有している場合もありますので、必ず連絡を入れておきましょう。

2.2 動物愛護センターや保健所に連絡する

迷子の犬を探す上で、最も重要な連絡先の一つが動物愛護センターや保健所です。これらの機関は、迷子になった犬を保護・収容する役割を担っています。自治体によって名称が異なる場合がありますが、お住まいの地域の担当部署に速やかに連絡してください。

連絡の際には、以下の情報を正確に伝えることが不可欠です。可能な限り詳細な情報を提供することで、保護された犬との照合がスムーズに進みます。

情報項目詳細内容
犬種・毛色・性別犬種(例:柴犬、トイプードル)、主な毛色、性別(オス・メス、去勢・避妊の有無)
年齢・体格おおよその年齢、体重、体高、体型(例:中型犬、痩せ型)
特徴的なマーク耳のカット、しっぽの形、歯の欠損、皮膚の模様、手術痕、持病など、個体を特定できる特徴
首輪・リード首輪の色、素材、デザイン、迷子になった際に装着していたリードの種類
迷子札・鑑札迷子札の有無、記載内容、鑑札番号
マイクロチップマイクロチップの有無、登録番号(分かれば)、登録情報
迷子になった日時・場所具体的に迷子になったと判断した日時と、最後の目撃場所や自宅からの距離
飼い主様の連絡先名前、住所、電話番号(日中連絡が取れる番号)、メールアドレス

これらの機関では、保護された犬の情報がウェブサイトで公開されている場合もありますので、定期的にウェブサイトを確認することも重要です。また、近隣の自治体の動物愛護センターや保健所にも、念のため連絡を入れておくと良いでしょう。犬が遠くまで移動している可能性も考えられます。

2.3 かかりつけの動物病院に連絡する

普段からお世話になっているかかりつけの動物病院にも、迷子になった旨を連絡してください。病院のスタッフはあなたの犬の顔を知っていることが多く、もし犬が保護されて病院に連れてこられた場合、すぐにあなたの犬だと気づいてくれる可能性があります。

また、マイクロチップを装着している場合は、病院で登録情報の確認や、万が一保護された際に情報が照会されるよう、状況を伝えておくと安心です。病院によっては、近隣の動物病院や飼い主ネットワークに情報共有してくれる場合もあります。

2.4 周囲の動物病院やペットサロンにも情報提供

かかりつけの病院だけでなく、自宅周辺やよく散歩するエリアにある動物病院、ペットサロン、ペットホテル、ペットショップなどにも積極的に情報提供を行いましょう。これらの施設は地域住民とのつながりが深く、迷子の犬に関する情報が集まりやすい場所です。

可能であれば、犬の写真と連絡先を記載したポスターの掲示をお願いしてみるのも効果的です。保護された犬がこれらの施設に連れてこられたり、迷子の情報が寄せられたりする可能性があります。

3. 効果的な捜索活動の進め方

3.1 SNSで情報を拡散する

迷子になった犬を見つけるために、インターネットの力を借りることは非常に有効な手段です。特にSNSは、瞬時に多くの人に情報を届けることができます。

3.1.1 どのSNSを活用すべきか

主に、X(旧Twitter)、Instagram、Facebookなどが情報拡散に適しています。これらのプラットフォームは、それぞれ異なる層の利用者がいるため、可能であれば複数活用することをおすすめします。

3.1.2 SNS投稿のポイント

投稿内容が多くの人の目に留まり、拡散されるためには、いくつかの重要なポイントがあります。

項目内容備考
写真犬の最新の写真を複数枚掲載します。顔がはっきりとわかるもの、全身がわかるものなど、特徴が伝わりやすいものを選びましょう。複数枚あると、より具体的にイメージしやすくなります。
具体的な迷子情報迷子になった日時、場所、犬種、性別、年齢、毛色、体格、性格、その他特徴(首輪の色、マイクロチップの有無など)を詳細に記載します。些細な特徴でも、発見の手がかりになることがあります。
連絡先飼い主様の連絡先(電話番号やメールアドレス)を明記します。個人情報保護の観点から、SNSアカウントのDM機能を活用する方法もあります。すぐに連絡が取れる手段を複数提示することが望ましいです。
拡散希望の呼びかけ#迷子犬」「#犬探しています」「#〇〇市」など、関連するハッシュタグを複数つけ、「拡散希望」と明確に記載します。地域名を入れることで、その地域に住む人々に情報が届きやすくなります。

投稿は、冷静な情報発信を心がけ、発見者への感謝の気持ちも添えるようにしましょう。また、誤った情報や古い情報が拡散されないよう、状況が変化したら速やかに更新または削除することも大切です。

3.2 ポスターやチラシを作成し配布する

デジタルでの情報拡散と並行して、アナログな手段であるポスターやチラシの作成と配布も非常に効果的です。特に、インターネットを利用しない層への情報提供に役立ちます。

3.2.1 ポスター・チラシに記載すべき情報

SNSと同様に、犬の特徴が明確にわかる情報を記載することが重要です。

  • 犬の鮮明な写真(顔と全身がわかるもの)
  • 迷子になった日時と場所
  • 犬種、性別、年齢、毛色、体格、性格
  • 首輪の色や特徴、マイクロチップの有無
  • 飼い主様の連絡先(電話番号が基本ですが、複数記載すると良いでしょう)
  • 謝礼の有無(任意ですが、明記することで協力者が増えることがあります)

3.2.2 配布場所と効果的な掲示方法

作成したポスターやチラシは、犬が迷子になった場所の周辺を中心に、広範囲に配布・掲示します。

具体的な配布場所の例は以下の通りです。

  • 近隣の住宅(一軒一軒のポストに投函、または手渡しでお願いする)
  • 動物病院、ペットショップ、ペットサロン
  • スーパーマーケット、コンビニエンスストア、商店街の店舗(許可を得て掲示)
  • 公園、散歩コース、ドッグランなど、犬が集まる場所
  • 地域の掲示板

掲示する際は、雨風に強いラミネート加工をするなど、長期間掲示できるよう工夫しましょう。また、目立つデザイン大きな文字で、遠くからでも情報が読み取れるようにすることが大切です。

3.3 時間帯や天候を考慮した捜索

捜索活動は、闇雲に行うのではなく、犬の習性や行動パターン、そして外部環境を考慮して効率的に進めることが重要です。

3.3.1 犬の行動パターンと捜索時間

迷子の犬は、人目を避けて隠れていることが多いため、早朝や夜間など、人通りが少なく静かな時間帯に活発に動き出す傾向があります。特に、夜間は車の交通量も減り、犬の鳴き声や足音が聞こえやすくなることもあります。

そのため、静かで人通りの少ない時間帯に、迷子になった場所やその周辺を重点的に捜索することをおすすめします。呼びかけは、大きな声で名前を呼ぶよりも、普段の散歩で使っているおもちゃの音を鳴らしたり、おやつを振る音を出したりする方が、犬が安心して近づいてくることがあります。

3.3.2 天候が捜索に与える影響

天候の変化は、犬の行動や捜索活動に大きな影響を与えます。

  • 雨の日:犬は雨を嫌がるため、屋根のある場所や物陰に隠れている可能性が高まります。
  • 暑い日:日中の暑い時間は日陰や涼しい場所に身を潜めていることが多いです。脱水症状の危険もあるため、早朝や夕方以降の涼しい時間帯に捜索しましょう。
  • 寒い日:体力を消耗しやすいため、温かい場所や風を避けられる場所にいる可能性があります。

悪天候時は捜索する側の安全も確保しつつ、犬が隠れそうな場所を重点的に探すなど、工夫が必要です。

3.4 遠方に移動した可能性も視野に入れる

犬は、迷子になった場所から予想以上に遠くまで移動している可能性があります。特に、好奇心旺盛な犬や体力のある犬は、数キロメートル以上移動することもあります。

3.4.1 捜索範囲の拡大

初期の捜索で近隣に見つからない場合、徐々に捜索範囲を拡大していく必要があります。犬が迷子になった場所から半径数キロメートル圏内を地図上で確認し、未捜索のエリアを計画的に探しましょう。

また、交通量の多い道路を渡って移動することや、稀にですが交通機関に乗って遠くへ移動する可能性もゼロではありません。広範囲にわたる情報収集として、隣接する市町村の動物愛護センターや警察署にも連絡を入れておくことが重要です。

3.4.2 目撃情報の重要性

遠方に移動している犬を見つけるためには、目撃情報が非常に重要になります。SNSでの拡散やポスターの掲示は、この目撃情報を集めるための大切な手段です。目撃情報があった場合は、その場所を中心に再度捜索範囲を絞り込み、集中して探すことができます。

迷子になった犬は、時間の経過とともに移動範囲が広がる傾向にあるため、諦めずに広範囲にわたる情報収集と捜索を続けることが大切です。

4. 無事に犬が見つかったら

愛する家族である犬が無事に見つかった時、飼い主様にとってこれほど嬉しい瞬間はありません。しかし、喜びと安堵の気持ちでいっぱいになっても、まだやるべき大切なことがあります。保護してくださった方への感謝の気持ちを伝え、そして捜索に協力してくれた全ての機関へ見つかったことを報告することが重要です。これらの行動は、今後の迷子犬捜索活動の円滑化にもつながります。

4.1 迷子の犬を保護してくれた方へのお礼

犬を保護してくださった方は、見ず知らずの迷子犬のために、時間や労力を割いてくださった大変親切な方です。心からの感謝を伝えることが何よりも大切です

  • 感謝の言葉を丁寧に伝える まずはお電話や対面で、無事に見つかったことへの感謝の気持ちを丁寧に伝えてください。保護されていた間の犬の様子や、保護してくださった方の労力についてねぎらいの言葉を添えることも大切です。
  • お礼の気持ちを形にする 保護してくださった方へは、感謝の気持ちを込めてお礼をすることが一般的です。具体的な形は様々ですが、相手の方に失礼のないよう、心を込めてお渡しするようにしてください。お礼は、保護してくださった方の好意に対する感謝の気持ちを表すものです。
  • 今後の連絡先交換 もし可能であれば、今後の連絡先を交換しておくと良いでしょう。何か困ったことがあった際に相談できる関係を築けるかもしれません。
  • 犬の健康状態の確認 保護期間中の犬の健康状態や、何か変わったことがなかったかなどを尋ね、必要であればかかりつけの動物病院で健康チェックを受けるようにしてください。

4.2 連絡した機関への報告を忘れずに

犬が無事に見つかったら、捜索活動に協力してくれた全ての機関や関係者へ、速やかに見つかったことを報告することが重要です。これにより、無駄な捜索が続けられることを防ぎ、他の迷子犬の捜索活動の妨げにならないようにすることができます。

4.2.1 報告すべき機関と内容

連絡すべき主な機関と、その際に伝えるべき内容をまとめました。

連絡先報告内容のポイント
警察署迷子届を出している場合は、必ず見つかった旨を連絡し、届出を取り下げてください。発見日時や場所を簡潔に伝えると良いでしょう。
動物愛護センター・保健所情報提供や保護の可能性を問い合わせた場合は、犬が無事に戻ったことを報告してください。これにより、センターや保健所での捜索情報が更新され、他の飼い主様の参考にもなります。
かかりつけの動物病院心配をかけたことへのお礼と、無事に見つかったことを報告しましょう。健康チェックの予約なども検討できます。
周囲の動物病院・ペットサロン情報提供をお願いした施設には、お礼と共に発見の報告をしてください。張り紙などの情報撤去にもつながります。
SNSの投稿や地域の掲示板SNSで拡散を依頼した場合は、見つかったことを投稿し、拡散停止を呼びかけてください。地域の掲示板やポスターも、速やかに撤去しましょう。

これらの報告を怠ると、機関や協力してくれた方々に不要な労力をかけさせてしまうことになります。無事に見つかった喜びを分かち合うためにも、迅速かつ丁寧な報告を心がけてください。

5. 犬の迷子を防ぐための具体的な予防策

犬が迷子になることは、飼い主様にとって想像を絶する不安と悲しみをもたらします。しかし、日頃からの少しの心がけと具体的な対策によって、そのリスクを大幅に減らすことが可能です。ここでは、大切な家族である犬を迷子から守るための予防策を詳しくご紹介します。

5.1 マイクロチップ装着の義務化と登録

2022年6月1日から、ブリーダーやペットショップなどの販売業者から取得した犬や猫には、マイクロチップの装着と情報登録が義務付けられました。これは、迷子になった際に身元を特定し、飼い主様のもとへ安全に帰すための非常に重要な手段です。

マイクロチップは、犬の体内に埋め込む小さな電子標識で、専用のリーダーで読み取ることで、登録された飼い主様の情報が確認できます。すでに犬を飼っている飼い主様も、マイクロチップの装着は強く推奨されています。

また、装着だけでなく、登録情報が常に最新の状態であることが非常に大切です。引っ越しによる住所変更や、電話番号の変更があった際には、速やかに登録情報を更新するようにしましょう。これにより、万が一の事態が発生した際にも、スムーズな身元確認と連絡が可能になります。

5.2 鑑札と迷子札の装着

マイクロチップと並んで、鑑札と迷子札の装着も迷子対策の基本です。

  • 5.2.1 鑑札の装着 狂犬病予防法により、犬を飼い始めたら居住地の市町村に登録し、交付される鑑札を犬に装着することが義務付けられています。鑑札には登録番号が記載されており、保護された際に市町村に問い合わせることで飼い主様の情報が確認できます。
  • 5.2.2 迷子札の装着 鑑札に加え、迷子札を装着することを強くおすすめします。迷子札には、飼い主様の氏名と連絡先(電話番号)を記載しましょう。これにより、保護してくれた方がすぐに飼い主様に連絡を取ることができ、犬が早期に帰宅できる可能性が高まります。犬の名前を記載することも良いですが、個人情報保護の観点から、飼い主様の連絡先を最優先で記載するようにしてください。

鑑札と迷子札のダブル装着は、犬の身元を特定する手段を複数持つことになり、安心感が増します。また、首輪やハーネスにしっかりと固定されているか、破損や劣化がないかなど、定期的に確認するようにしましょう。

5.3 散歩中のリードの重要性

散歩中のリードの装着は、犬の安全を守るための最も基本的な飼い主様の義務です。「うちの犬は大丈夫」という過信は禁物です。予期せぬ出来事によって、犬がパニックを起こし、逃げ出してしまう可能性は常に存在します。

  • 5.3.1 首輪やハーネスの選び方と点検 犬の体格に合ったサイズの首輪やハーネスを選び、緩すぎずきつすぎないか、指が2~3本入る程度のゆとりがあるかを確認しましょう。また、金具の破損や生地の劣化がないか、散歩前には必ず点検する習慣をつけましょう。
  • 5.3.2 リードの種類と使い方 リードには様々な種類がありますが、伸縮リードの使用には特に注意が必要です。犬が急に走り出した際にコントロールが難しくなったり、他の人や犬との接触事故につながったりするリスクがあります。人通りの多い場所や交通量の多い場所では、短いリードで犬をしっかりとコントロールすることが大切です。
  • 5.3.3 ダブルリードの活用 より安全性を高めるために、二本のリードを装着する「ダブルリード」も有効な手段です。首輪とハーネスにそれぞれリードをつなぐことで、万が一どちらかのリードが外れても、もう一方で犬を繋ぎ止めることができます。特に力が強い犬や、臆病な性格の犬にはおすすめです。
  • 5.3.4 リードを絶対に離さない どんな状況であっても、散歩中にリードから手を離さないことを徹底しましょう。急な物音や他の犬との遭遇、または飼い主様の不注意など、一瞬の隙が迷子につながる可能性があります。

5.4 自宅の脱走防止対策

犬の迷子は、散歩中だけでなく、自宅からの脱走によっても多く発生します。日頃から自宅の環境を見直し、脱走経路となり得る場所には適切な対策を施すことが重要です。

脱走しやすい場所具体的な予防策
玄関・出入り口ドアの開閉時には、犬が飛び出さないよう、必ずリードを装着するか、一時的に別の部屋で待機させるようにしましょう。また、脱走防止用のゲートを設置することも有効です。
窓・網戸網戸が破れていないか定期的に点検し、ロックをかける習慣をつけましょう。犬が網戸を突き破って脱走するケースも少なくありません。窓を開ける際は、犬の届かない高さに設定するか、開けっ放しにしないよう注意が必要です。
庭・ベランダ庭のフェンスや塀に隙間がないか、犬が乗り越えられない高さがあるかを確認しましょう。犬が地面を掘って脱走することもあるため、フェンスの下部に補強を施すことも検討してください。ベランダからの転落や脱走を防ぐため、安全柵の設置も重要です。
来客時・工事中など予期せぬドアの開閉が増えるため、犬を一時的にケージに入れるか、リードでつないでおくなどして、安全を確保しましょう。「犬がいます」といった注意喚起の表示も有効です。

特に、雷や花火の音、工事の騒音など、犬が驚きやすい状況では、パニックになって脱走を試みることがあります。こうした状況が予測される場合は、事前に犬を安全な場所に移動させ、脱走防止策を再確認することが大切です。

5.5 災害時の備えと迷子対策

地震や台風などの災害が発生すると、犬が迷子になるリスクが非常に高まります。災害はいつ起こるか分かりません。日頃から災害に備え、犬の迷子対策も合わせて準備しておくことが重要です。

  • 5.5.1 同行避難の準備 まずは、お住まいの地域の避難所がペットの同行避難に対応しているかを確認しましょう。対応している場合でも、ケージやリード、フード、水、食器、常備薬、犬の特徴がわかる写真など、最低3日分以上の非常用持ち出し袋を準備しておく必要があります。
  • 5.5.2 連絡先の共有と情報の管理 家族間で犬の迷子時の連絡先や捜索方法について話し合っておきましょう。また、犬の最新の顔写真や全身写真を常に手元に用意しておくことも大切です。特徴がはっきりとわかる写真は、迷子になった際の捜索活動に役立ちます。
  • 5.5.3 日頃からのしつけ 「待て」や「おいで」といった基本的なしつけは、災害時だけでなく、普段の生活における脱走防止にもつながります。呼び戻しができる犬は、万が一リードが外れてしまった場合でも、飼い主様の指示で戻ってくる可能性が高まります。

災害時は、人も犬も精神的に大きなストレスを受けます。日頃からの備えと訓練が、いざという時の冷静な行動と、犬の安全を守ることにつながります。

6. まとめ

愛するわんちゃんが迷子になることは、飼い主様にとって計り知れない不安をもたらします。しかし、万が一の事態に直面しても、焦らず、この記事でご紹介した初期行動と体系的な捜索手順を踏むことが、再会への一番の近道です。警察署や動物愛護センターへの迅速な連絡、SNSでの情報拡散、地域の方々との連携は、愛犬を見つけるための強力な手助けとなるでしょう。

そして何よりも大切なのは、迷子を未然に防ぐ「予防策」です。マイクロチップの装着、迷子札の常時着用、散歩中のリードの徹底、自宅の脱走防止対策は、愛犬の安全を守る上で欠かせません。日頃からの備えこそが、愛犬との幸せな暮らしを守るための、飼い主様からの最高のプレゼントとなります。

愛犬家にとってタメになる情報を発信しています。是非他の記事もチェックしてみてください。

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